ミシン刺繍とは

刺繍屋emecoが主に使用する機種は、「単頭式刺繍ミシン」という100kg近い重量の工業用ミシンです。
最大15糸を一度に設置でき、多色使いや広範囲の刺繍も可能です。
針の動き、糸の方向や密度、生地との相性やデザインの作りを考慮し、緻密なプログラミングと機械の調整を経て、刺繍を施します。
ここで操作する職人技が、刺繍のカタチで表れます。
味わい深いミシン刺繍の世界、ぜひじっくりとご覧ください。

糸の調子を整える手元の画像

針や糸がおかしい動きをしていないか、
指示通りに縫い進んでいるか、
機械の動きをチェックしながら、
針の回転数を調整し、縫い上り時間を計算しています。

ミシンの調子を確認している様子の画像

私がミシン刺繍を選んだ理由

実家の家業は、創業30年になるミシン刺繍店です。
幼い頃から自然と、ミシン刺繍の多彩さ・奥深さを(と同時に大変な場面も)目にしてきました。
東京の制作会社に就職し、まだ世間に埋もれて素晴らしさが知られていない「良いモノ」を知ってもらう仕事をしているうちに、
「家業のミシン刺繍もこんなに良いモノだったんだ・・・」と気づく瞬間がありました。

また、家業が刺繍店だという事を伝えると、自然とオーダーをいただくことが増え、全国的にも希少な技術なのだと知りました。

この素晴らしい技術をもっと多くの人に知ってもらいたいと思い始め、自分と同年代の女性向けに商品を作り始めたのが「刺繍屋emeco」のはじまりです。

ミシンの縫い目のアップ画像

手刺繍との違い

人の手で一針一針縫い進める手刺繍は自由度も高く「温もり」「味わい」を感じられ、とても魅力的です。
それに比べミシン刺繍の仕上がりはとても機械的な印象で、ボタンひとつで大量生産が出来るのでは、という印象をもたれがちですが、ミシン刺繍もとても繊細な動きの上で成り立ち、職人の細かい手仕事から生まれます。
大量の刺繍を一定のクオリティを保ちながら仕上げることは、技術の高い職人さんによる、知識・経験による賜物だと言えます。
ミシン刺繍が「同じ仕上がりに見える」としたら、ミシン刺繍としてはとても優秀なのです。
また、手描きの様な柔らかい表現や味わいのある縫い方も、もちろん可能です。

ミシン刺繍と手刺繍はそれぞれの魅力があり目的が違う“似て非なるもの”だと感じます。

カラフルな糸の画像

縫い方や糸の配色も
デザイン技術のひとつ

同じ「青」にも何十通りの「青」があります。
例えば紙の印刷では、紙とインクの相性により表現される「青」も異なりますが、ミシン刺繍も同じです。
生地と糸の相性により「青」の表現が決まります。
刺繍が最も美しく表現できる配色や縫い方を考え、何色もの糸を縫い重ねて絵を描くように表現することもあります。

刺繍屋emecoが一番得意としている配色のご提案、ぜひご相談ください。

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